TOEICの種類は3種類!就活&転職ではどれを受けるべきか解説

英語力を測る試験として日本で最も知名度が高いのがTOEICです。しかしTOEICには全部で3つの種類があります。「どのTOEICを受験すれば良いかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、以下の内容について解説します。

  • TOEICの種類は3種類
  • 就活や転職で役立つのはTOEIC Listening & Speaking Testだけ
  • 初心者はTOEIC IPテストやTOEIC Bridgeテストから学習を始めるべき

どのTOEICを受けるべきかは、あなたの状況によって異なります。TOEICで高得点を取るためには、まずTOEICに関する正しい知識を得るべきです。本記事を最後までチェックして、TOEICの種類について学びましょう。

目次

TOEICの種類は3種類

TOEICは全部で3種類あります。

  • TOEIC公開テスト
  • TOEIC IPテスト
  • TOEIC BRIDGEテスト

それぞれ種類が異なる試験です。

TOEIC公開テスト

皆さんがTOEICと聞いて最初に思い浮かべるのが、TOEIC公開テストです。一般的に「TOEIC」といえば、TOEIC公開テストのことを意味します。TOEIC公開テストは個人受験なので、TOEICを受験したいと思った方が、郵送やネット上で各自で申し込みをします。

TOEIC公開テストでは、毎回これまで出題されたことがない新しい問題が出題されます。結果発表は、オンラインで結果を確認する場合は試験から3週間後、郵送で確認する場合は試験から4週間後です。

また試験から4週間後には、公式認定証が郵送されます。公式認定証は就活や転職時に、TOEICスコアを取得したことの証明として、提出を求められることが多いです。

TOEIC公開テストの試験は、さらに2つに分けられます。

TOEIC Listening & Speaking Test

TOEIC Listening & Speaking Testは、「聞く力(Listening)」と「読む力(Reading)」と測るテストです。一般的に「TOEIC」といえば、TOEIC公開テストのことを意味すると述べましたが、その中でもTOEIC Listening & Speaking Testのことを意味します。

TOEIC Listening & Speaking Testの受験者数は245万人(2018年)で、他のどの種類のTOEICよりもダントツで多いです。

試験では、リスニング100問リーディング100問の合計200問を、120分で解きます。点数は各495点ずつの990点満点です。また受験料は、税込6,490円です。

就活や転職で役立つのも、このTOEIC Listening & Speaking Testです。一般的にTOEIC Listening & Speaking Testのスコアが700点を超えると高得点と言われ、就活や転職でも有利になります。

関連記事:TOEIC730点はなぜ基準に?レベルや難易度も解説!

TOEIC Speaking & Writing Test

TOEIC Speaking & Writing Testは、「話す力(Speaking)」と「書く力(Writing)」と測るテストです。2006年に開始された比較的新しい試験で、受験者も年間4万人(2018年)と、TOEIC Listening & Speaking Testと比べると規模も知名度も小さいです。

スピーキング11問、ライティング8問の合計19問を80分で解きます。点数は各200点の合計400点です。受験は試験会場のパソコンで行い、受験料は税込10,450円です。

英語学習者のほとんどは、英語を話すことを目標に英語を学んでいるはずです。しかしTOEIC Listening & Speaking Testはリスニングとリーディングの試験なので、直接的に英会話力が身につくわけではありません。TOEIC Listening & Speaking Testに加えてTOEIC Speaking & Writing Testも受験することで、英語の4技能が身につきます。

TOEIC IPテスト

TOEIC IPテストは、団体受験で行われる試験です。塾や学校などが団体で申し込みます。TOEIC Listening & Speaking TestのみTOEIC IPテストが実施されています。

TOEIC IPテストの場合、試験会場は塾や学校の教室です。また試験結果は団体の責任者宛にまとめて送られます。受験料は4,230円と、TOEIC公開テストと比べて安いです。

問題の難易度はTOEIC公開テストと変わりません。しかしTOEIC IPテストの問題は、TOEIC公開テストで出題された問題を組み合わせた過去問です。また公式認定証が発行されないので、就活や転職で公式認定証の提出が求められる場合はTOEICスコアとして活用できません。

団体受験ということもあり、普段英語を学んでいない方も多く受験します。よってTOEIC公開テストと比べると、難易度は同じにもかかわらず、平均点は大幅に低くなっています。

TOEIC IPテスト(オンライン)

TOEIC IPテストは、オンラインでも受験可能です。オンラインテストは自宅のパソコンで1名から受験できます。TOEIC IPテストの試験時間は120分ですが、オンラインの場合は問題が減り、試験時間は60分に短縮されます。24時間受験可能でスコアもすぐに分かります。

TOEIC Bridgeテスト

TOEIC Bridgeテストは、英語初心者向けのTOEICテストです。TOEIC公開テストと同じように、Listening & Speaking TestとSpeaking & Writing Testがあります。Speaking & Writing Testの問題数は公開テストと同じで、Listening & Speaking Testの問題数は、公開テストの半分の100問に減らされています。試験時間も半分の60分です。

受験料は、Listening & Speaking Testが税込4,950円、Speaking & Writing Testが税込9,350円です。

TOEIC公開テストでは、中級以上の日常英語、ビジネス英語力が求められます。英語初心者にとっては、どこから手をつけていいか分からないはずです。TOEIC Bridgeテストは、そんな英語初心者の方がまず最初に入門編として受験するのにおすすめの試験です。

就活や転職で役立つのはTOEIC公開テストのTOEIC Listening & Speaking Testだけ

就活や転職でTOEICスコアを活かしたいのであれば、TOEIC公開テストのListening & Speaking Testを受験しましょう。理由は2つあります。

公開テストは公式認定証が発行される

公式認定証が発行されるのはTOEIC公開テストのみです。そして就活や転職では、必ず公式認定証のコピーの提出が求められます。なぜなら本当にTOEICスコアを持っているのかを確認するためです。

就活や転職では、TOEIC IPテストのスコアは役に立ちません。英語力を測るためだけにTOEICを受けるのであれば、どの種類のTOEICを受けても問題ありません。しかし就活や転職に活かしたいのであれば、TOEIC公開テストのListening & Speaking Testを受験しましょう。

受験者が多いのでレベルを判断しやすい

TOEIC公開テストのListening & Speaking Testは、TOEIC全種類の中で最も受験者数が多い試験です。就活や転職では、多くの方が履歴書にTOEIC公開テストのListening & Speaking Testのスコアを記載します。

多くの方がスコアを記載するので、応募者同士のスコアを比べて判断ができます。一方、誰も受けない試験、受験者がほとんどいない試験のスコアを書いても、採用側も判断基準がわかりませんよね。

まとめ

TOEICの種類についてまとめました。一言でTOEICといっても、種類によって内容が全く異なります。TOEICを受験する際は「自分はどのTOEICを受けるべきなのか」を事前に確認してからTOEICを受験しましょう。

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