テレワークで生産性を最大化するコツ「30代以上の社会人が実践すべき習慣」

目次

生産性を最大化する7つの習慣

テレワークの生産性を高めるためには、環境やツールだけでなく、“毎日の習慣”こそが大きなカギを握ります。ここでは、キャリア10年以上の社会人が「すでに持っている強み」を生かしつつ、テレワークでさらに成果を出すために実践すべき7つの習慣をご紹介します。

1. 毎朝のルーティンを固定化する

自宅勤務では「朝のスタート」が曖昧になりがちです。会社に行くための身支度や通勤時間がなくなったぶん、気づけば寝起きのままPCに向かっている……そんな人も少なくありません。

このような状態では、脳も体も“仕事モード”に切り替わらないまま、なんとなく1日が始まり、集中力を欠いた状態が続いてしまいます。だからこそ大切なのが、「テレワーク専用の朝ルーティン」を決めること。

たとえば、以下のような習慣を毎朝15〜30分だけでも設けることで、仕事への集中度が大きく変わってきます。

  • 軽いストレッチや散歩
  • 朝のコーヒーを丁寧に淹れる
  • その日のタスクを書き出して整理
  • 10分間の読書やニュースチェック

ルーティンの内容は人それぞれで構いません。大切なのは、“毎日同じ動作で始めること”によって、脳と身体に「今から仕事だ」と伝えるスイッチをつくることです。

2. タスクを“見える化”して優先順位を明確にする

経験豊富なビジネスパーソンほど、業務の幅が広く、抱えるタスクも多様です。プロジェクトの進行管理、メンバーとのやり取り、資料作成、会議対応など、頭の中だけで整理しようとすると漏れや後回しが発生しがちです。

そこで重要になるのが、「タスクの見える化」です。自分の業務を可視化することで、優先順位の判断がしやすくなり、効率的に行動できるようになります。

おすすめは、以下のようなタスク管理ツールを使うことです。

  • Notion:柔軟なデータベースで、プロジェクトごとのタスクを一元管理
  • Trello:カンバン方式で進捗を視覚的に把握
  • Googleカレンダー:予定だけでなく、時間ごとのタスクブロックにも活用可能

特に、キャリアがある方は「他人に頼まれる仕事」が多くなりがちです。タスクを可視化することで、“やるべきこと”と“頼まれごと”を切り分け、自己判断しやすくなります。

3. 「時間ブロッキング」で集中タイムを確保

テレワークの大きな落とし穴は、“いつでも仕事ができる環境”が、逆に“常に中断される環境”になってしまうことです。家族から話しかけられる、チャット通知が鳴る、メールが次々に届く……そんな中で本当の集中はできません。

だからこそ、有効なのが「時間ブロッキング」という考え方です。これは、「この1時間は〇〇の作業だけに集中する」と、あらかじめスケジュールにブロックを設ける方法です。

たとえば、

  • 午前9:00〜10:30:資料作成(通知すべてオフ)
  • 午前10:30〜11:00:メール&チャット対応
  • 午後13:00〜14:00:会議準備とリサーチ

といった形で、集中する時間と他の対応時間を明確に区分することで、メリハリがつき、成果物の質も上がります。

「ベテランだからマルチタスクに強い」は思い込み。むしろ、質の高いアウトプットを出すには、“一つのことに深く集中する時間”を意識的に作ることが重要です。

4. バーチャルコミュニケーションの質を高める

テレワークでは、基本的にすべてのコミュニケーションが“オンライン”になります。だからこそ、「どう伝えるか」「どの手段で伝えるか」が生産性に大きな影響を与えます。

まず意識したいのは、コミュニケーション手段の使い分けです。以下のように目的に応じてツールを選ぶことで、不要なやりとりやストレスを減らすことができます。

  • 即時対応が必要な連絡 → チャット(Slack、Teams)
  • 思考の共有や相談 → オンラインミーティング(Zoom、Google Meet)
  • 記録に残す・確認が必要 → メールやドキュメント

また、「レスの早さ」よりも「伝わりやすさ」を優先する意識も重要です。たとえば、チャットで短文を何度も送るよりも、ひとつのメッセージで要点を整理して伝えた方が、相手の理解と対応もスムーズになります。

さらに、テレワークでは「雑談」が減り、チームの空気が重くなりがちです。そこでおすすめしたいのが、週1回の「雑談タイム」や「感謝の共有」タイムの導入。ちょっとした非業務的な会話が、心理的安全性を生み、結果的に生産性の高いチームづくりにつながります。

5. 定期的な自己レビューで振り返る習慣

忙しい日々の中で、私たちはつい“走り続けること”に意識が向きがちです。しかし、テレワークでは「自分が本当に成果を出せているのか?」「今のやり方でよいのか?」を自分で振り返らなければ、改善の糸口が見つかりにくくなります。

そこで取り入れたいのが、週1回の自己レビューの習慣です。やり方はシンプルで構いません。たとえば、金曜日の夕方に15分だけ、「今週できたこと/できなかったこと/来週やりたいこと」をメモするだけでもOKです。

さらにステップアップしたい場合は、以下のような視点も加えるとより効果的です。

  • 今週の自分のアウトプットで、最も価値を生んだものは?
  • 無駄に感じた作業や時間はどこだったか?
  • 気分が乗った瞬間、逆にストレスを感じた瞬間は?

こうした小さな振り返りを積み重ねることで、**自分の働き方に対する“メタ認知力”**が高まり、継続的にパフォーマンスを向上させることができます。

6. 「オンオフの切り替え」を意識的に設計する

テレワークの課題のひとつに、「仕事とプライベートの境界が曖昧になる」ことがあります。いつでも仕事ができる反面、いつまでも仕事が終わらない。そういった状況に陥っている方も少なくないのではないでしょうか。

だからこそ、オンとオフを「意識的に」切り替える仕組みづくりが欠かせません。たとえば、以下のような「終業ルール」を決めてみると効果的です。

  • 定時になったらPCとモニターの電源を完全にオフ
  • オン用の服からリラックスウェアに着替える
  • デスクに照明やアロマを取り入れて雰囲気を変える
  • 終業後に軽い散歩やストレッチを習慣にする

大切なのは、「これをしたら仕事は終わり」という明確なサインを自分に出すこと。この小さなスイッチが、疲れやストレスをリセットし、次の日の集中力にもつながります。

また、オフの時間には、家族との会話、趣味、読書、映画など“完全に仕事と切り離された活動”を楽しむことで、心身のバランスを保ちましょう。これは一見、仕事と関係ないように見えて、長期的には圧倒的なパフォーマンス維持につながります。

7. 身体とメンタルのケアを習慣化する

どんなにスキルや経験があっても、心身が整っていなければ、本来のパフォーマンスは発揮できません。特にテレワークでは「身体を動かす機会が減る」「誰とも話さない日がある」といった状況が積み重なり、知らないうちにストレスや疲労が蓄積しているケースが多く見られます。

まず、意識して身体を動かす習慣を取り入れましょう。外出が少ない分、毎日10分でもいいのでストレッチ、軽い筋トレ、ウォーキングなどを行うことが大切です。これだけでも血流が良くなり、集中力や気分のリセットにつながります。

また、食事と睡眠の質を見直すことも重要です。つい忙しさにかまけてコンビニ食や夜更かしが続いていませんか?規則正しい生活リズムは、心と身体を整える最も基本的な土台です。

加えて、メンタルケアも意識的に取り組みましょう。瞑想アプリを使ったマインドフルネス、週1回のセルフカウンセリング、時にはコーチングやメンタルヘルスサポートを活用することも有効です。経験豊富なビジネスパーソンこそ、「我慢」ではなく「整える」ことを自分に許可してあげる姿勢が求められます。

1 2 3
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次